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マッチ擦るつかの間海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

あらゆるものの価値が崩れ、私たちをふいに自由が襲った。
私は用心ぶかく、この自由をのりきるために、形式を必要とした。

      (寺山修司「ガリ版句集・序」より)

そうたんと家で作ったカレーを食べて、寺山修司展に行った。
やっぱり天才だったのか。
寺山さんの書いた手紙がたくさん展示されていてとてもおもしろかった。
「人力飛行機ソロモン」(新宿)の地図が床に大きく映し出されていて、おお!と思った。
市街劇ってすごく興味深い。
演劇学の授業で、ソロモン(新宿)を紹介する映像を見たのだけど、かなりアンテナにびりびりくる感じであった。
今回の展示ではその地図だけだったのだけど、もっと知りたい。



お昼にテレビをつけたら「徹子の部屋」をやっていて、ゲストが美輪さまだった。
終わりの方の少ししか見られなかったけど、美輪さまのお話とても興味深かった。
終了間際に、
美輪さま「お互いあと150年くらいはがんばりたいわね」
黒柳さん「そうね。魔女同士w」
美輪さま「魔女の集会w」(自分たちを指して)
お二人「うふふふふ」
という会話があって愉快でした。

黒柳徹子の「小さいときから考えてきたこと」というエッセイがおすすめです。
前にもどこかでおすすめしたけど、何度でも書く。
新潮文庫で出てます。
実家に置いてきたかしら。読みたくなってきた。
発見した。持ってきてた。



近所の桜が綺麗です。でっかい桜。
あれは、満開前後の夜桜が一番いい。
あと少し。


花が「咲き誇る」という表現は好きではないというか、しっくりこない。
私の感覚では花が咲くということはさりげなく自然であったり、そうでなければ切実性を感じるものなので「誇る」がはまらないんだと思う。

ふいに花の咲く木が目に入って胸を打たれることがある。
子どもの頃と今とでは花の美しさがまた違って感じられる。
子どもの頃は、大気を読み取るアンテナを持ち、弱者サイドにあるもの同士、痛みを共有するもののような感覚だった。
今は弱者だとはとらえない。花は別次元。
by jewelsky | 2013-03-20 20:58 | diary

強く弱い


by jewelsky